先日、東京芸術大学で展示されていた、尊厳の芸術展へ行ってきました。
「太平洋戦争の改選後、アメリカ西部では日系人が強制収容されました。彼らは厳しい収容所生活の中でも、人間の尊厳を失わず、日用品や小木等を材料に、美術工芸品を制作しながら不安や苦悩を乗りこへ、未来と希望をつなぎました。
平成24年は日系人の強制収容から70年の節目を迎えます。この機会に展覧会を日本で開催し、困難の中でも人間の尊厳を失わなかった日系人の作品を紹介することを通じて、震災から復興する日本と日本人を見つめる機会にしたいと考えます。」
今回の展示では、収容所での生活に必要な日用品や、日々のちょっとしたおしゃれを楽しむ、ブローチや、お部屋のインテリア等の作品が展示されていました。
収容所の敷地に落ちていた木だったり、水道管を花瓶に加工したり、限られた材料で、制作してありました。
↓一番素敵。だと思った、貝殻のブローチ。
↓貝殻は、荒れた敷地内の土を掘って見つけていたそうです。
↓使い古した歯ブラシをめしべにしたり、タマネギの袋等を使っていたそうです。
↓こちらは木でつくったブローチ
羽も一枚一枚描かれていて、博物画にでてきそうな鳥たちでした。
一生懸命作っていたのが想像できるくらい、丁寧に仕上げられていて、とてもすてきな工芸品だわ。と思いました。
久しぶりに展示を見に行ったのですが、毎週どこかに何かを見に行くのもいいかも…と、刺激を受けた午後でした。